■1.正当な評価、見合った報酬の得られる職場

私は、愛知県名古屋市が地元です。生まれも愛知で高校を卒業するまでは同じ愛知で育ちました。
大学は離れましたが、その後は浜松のエンジンメ-カ-に営業マンとして勤務し、浜松だけでなく中部地区全般の顧客回りをずっとしていました。
商品単価が1000円以下の物ならばともかく、バイクのエンジンの様なものは50万円以上するのでなかなか販売には結び付きませんでした。
勤務していた会社は成果主義至上主義の社風が徹底していたので、成果を出している者は高い評価を得られるのですが、そうでない者はひどい扱いを受けるのが当たり前でした。
それが一般社会の当たり前であるといえばその通りなのですが、私には結構きつくて、ものすごいストレスになっていました。
私はそのような状況に耐えられなくなり、ついに転職を決意。
愛知県内、名古屋市内でのタクシードライバーになりました。
タクシードライバーの素晴らしさは、仕事の評価、報酬などが働いた分にきちんと正しく比例するところです。
ちゃんとお客様を乗せてタクシーを走らせれば走った時間に比例して、会社できちんと評価されますし、それに応じた報酬が得られます。
ざっくりいうと、働いた分だけ稼げるのがタクシードライバーということになります。
愛知県名古屋市ではタクシードライバーは人気職業の一つになっています。

■2.地理感が活かせて、営業経験が活かせる職場

私は学生時代、バイクに乗っていたので地元愛知の様々な所に行きました。
学生生活最後の2年間は、赤帽の仕事、いわゆる宅急便のアルバイトをしていたので名古屋市や愛知県のたいがいの所ならば行ったことがあるし、地理感もあるようになっていました。
卒業後、浜松のエンジンメ-カ-に勤務していましたが、愛知県のタクシードライバーに職場が変わってからも地理感がなくて困るということは一切ありませんでした。
お客様を乗せてから、行き先を指示されて、そこを目的地にして走り出すのがタクシードライバーの仕事です。
「それ、どこですか?」というのは、お客様に不安感を与えますし、自分自身も全てナビを頼りに走るというのは嫌なものです。
私の場合、そこのところは学生時代のバイトが意外なところで役に立ち、大変ラッキ-でした。
またタクシードライバーの仕事は接客業のひとつでもあり、お客様を乗せてから目的地に到着するまでの間、快適な時間であることが望まれます。
お客様は、話好きな方、無口な方、話を聞きたい方、不機嫌な方等、いろいろな方がいらっしゃいます。
乗車されたお客様がどんなタイプの人なのかを瞬時に判断して、それに応じた対応が求められます。
前職で連日、お客様の所に出かけてゆき、話題を見つけて商談にもっていくという事をやっていたのが、現在の仕事であるタクシードライバーにも大変役に立っています。
物を売らなければならないプレッシャーがないので、本当に楽ですし、私には大変楽しい時間になっています。

■3.親の介護が可能な職場

私の両親も、今も愛知に住んでいます。
母親の方は自分のことは自分でできるのですが、父親の方は人の介助がないとしんどい年齢になっています。
いわゆる「高齢者施設に入所等を考えなければならない年齢」にもなっているので、慌ててはいませんが、医療施設対応に困っていました。
地元愛知の病院に定期的に通院する必要があったのですが、父親一人では行けなくなってきたので毎回どうしようかと悩んでいました。
ですが、前職を辞めて地元愛知のタクシードライバーになってからは、私が父親を病院に連れて行けるようになりました。
月に二度程度なので、タクシードライバーの仕事を完全にこなしながら、正規の休日に連れて行っています。
また古くなった実家の痛みがひどいので、しばしば実家に行きDIYで、棚を作ったり、庭の手入れをしたり、壁紙の張替えをしたりしています。
そして、現在勤務しているタクシー会社では有志が集まって中日ドラゴンズの応援団体を作っており、そこに参加しています。
ただ応援をするだけでなく、自分でも草野球を楽しむような集まりに参加できるようになりました。
タクシードライバーの仕事は確実に働く事を求められますが、逆に言うと確実に休みを取る事も求められます。
そして、その確実に与えられる休日を、とても有効活用しています。
ブラックだった前職の時には考えられなかったことです。
タクシードライバーに転職して本当に良かったと思っています。